今回のYouTubeチャンネル「しんびすと石田隆博のシンビ大学」農園散歩は、
石田蘭園山上げ農場~山上げ農場の支度①~をお届け致します♪
シンビジウム生産農家は年末にシンビジウムを花咲かせて世に出すために、「山上げ」という作業を行っています。
これは、標高の高い山中にシンビジウム達を持っていき、夏の猛暑から避暑させて’花とび'(花が暑さで開くまでにダメになってしまうこと)を防ぎ、秋に早めの低温を感じさせることで花芽が伸びるスイッチを入れて’促成開花'(開花を早めること)調節をします。
そして、霜が降りるまでに本農場に下ろしてきて、年末に花咲かせ出荷していくのです。
石田蘭園でも年末出荷向けのシンビジウム達を山上げします。
山上げ農場は、宿毛市の本農場から100km離れた高知県と愛媛県の県境に位置する高知県梼原町にあります。
本農場から、日本最後の清流’四万十川’沿いを上流に向いて上り、檮原町の’四万川’水系に入り
(四万川と四万十川って名前が似ていますよね?こちらは諸説ありますが、ご興味ある方はこちらの記事もご覧ください♪
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/town/supportparty/post_65.html )、
さらに山中を県境の韮ヶ峠に向かった上ります。その韮ヶ峠のすぐ下辺りに山上げ農場があります。
この韮ヶ峠こそ、幕末に維新志士坂本竜馬が土佐藩を脱藩した地であり、山上げ農場横の道が「坂本竜馬脱藩の道」として、ゆかりの地になっています。
山上げ農場までトラックで片道約3時間、往復約6時間の過酷な道のりですが、これを、山上げして、山にいる間の作業をして、山下げ(山下し)をして、年間合計で約50回山上げ農場に行きます。
標高約750mの場所に約2000坪(25mプール約20個分)の土地を借りて、期間限定のかなり簡易的な農場で過酷な夏を快適に乗り越えるのです。
見上げれば、四国カルストの西端’大野ヶ原’が見え、農場の水はきれいなだけでなく、そのカルストの恩恵に預かった良質な水と言えます。
そういった大自然の中の農場ですから、台風などの自然災害の際にはトラブルがだいたい起こるものなので、その都度その都度対策したり、復旧させたりと、地道な作業を積み重ねていって、年末にきれいな花までやっとの思いで辿り着ける訳ですね。
なんて道のりだ!!
て、自分でも思いますが、それでも年末きれいに花咲かせて、世に出したいという情熱で今年も頑張って山上げしていきます♪
今回はまずシーズン最初に地主さんに挨拶と農場に水を引き直す作業をしに父と二人で山上げ農場の支度に行きました(トラブル有💦)ので、その模様をご覧ください♪
またその都度の農場の景色を随時、農園散歩で紹介していきますね♪
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